戸塚区・泉区 コラム
公開日:2026.04.02
セカンドシーズン 連載⑫ 介護の「本質」考えてみませんか 「財布の重要性③」
財布(現金)の所持について、今回は専門職として「ケア」(特に認知症ケア)の観点からの続きになります。
前回、通所(在宅)系サービスの日常にある【1】送迎=タクシーなどの交通機関を利用 【2】お茶・【3】昼食=喫茶店・レストランの利用やお弁当屋・スーパーなどから購入 【4】入浴=銭湯 について、自分の財布(現金)がない状況で利用すると、「不安」を感じている可能性、さらには、半ば強制的に提供されることへの「恐怖」があると書きました。記憶の障害があるとすれば、このことが毎利用時に(平均として週2〜3回)起きている可能性が高いといえます。
再三お伝えしていますが、認知症の進行理由には「不安や焦り(不快):恐怖」が大きく関わっていることが分かっています。
つまり、「財布を持参され、利用中になくなってしまっても責任は負えない」という施設側としての判断は分かりますが、「専門的かかわりを提供している場」として「かかわり(特に認知症ケア)」を提供し、自立支援・重度化防止に向き合う職種としての立場から考えると矛盾が生じている対応となっているとしか思えないのです。
では、どうしたらいいのか?
私は、財布(現金)を自己管理で持ってきてもらうことは問題ないと思っています。弊社においても持参は問題ありません。もちろん、中身が数万円や数十万円となれば、考えてしまうかもしれませんが、理由が分かればご本人・ご家族・ケアマネジャーと不安解消に繋がる話し合いをして最善策を模索します。
以前、数名のご本人さんに「いくらあれば安心ですか?」とうかがったことがありますが、平均すると3千円程度でした。
3千円程度で不安の解消につながるのであれば、せめて不安がある方には自己管理で持参してもらうべきだと思います。現金が入っていなくても財布を持っていることで安心した生活に繋がっている方もいらっしゃいます。ただ、自己管理とは言え全職員の意識付けは必要です。
あくまでも介護保険上のサービス提供になりますので、その方が「納得」し「安心した生活・安心した時間」を送れる環境を整えることがとしても大切になると言うことになります。
次回、「財布の重要性」ラストに続きます。
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