戸塚区・泉区 コラム
公開日:2026.05.07
セカンドシーズン 連載⑬ 介護の「本質」考えてみませんか 「財布の重要性④」
今回で財布の重要性については最終回です。
一般的に、財布を施設に持参した際の対応で見受けられるのが、帰りまで事務所で職員が預かり、万が一必要なことがあればその時に職員が財布を渡し、職員が見守る中で支払いが終われば再度事務所で預かる、という対応です。
これでは、また「財布がない...」や「購入した物の支払いは...」と不安が再度増幅してしまいかねません。もちろん、しっかりと記憶を認識され、本人さんが納得しているのであれば問題はありません。
現在、介護従事者は国から自立支援のかかわりについて「ADL=日常生活動作」「IADL=手段的日常生活動作」と「QOL=生活の質」の維持・向上と重度化防止につなげていくケアを行うこと、とハッキリと言われています。財布持参の内容も進行予防に関してとても重要な内容なのです。
そのため、ご家族には予想されるリスクを必ずお話し、「納得」していただく必要があります。そして、納得後には、ご本人が支払い等をされた場合のご家族への報告方法と「財布の中身を戻しておく」方法を予め決めておくことです。
なぜか?というと、【1】その日に支払いをしたことの再認識、【2】元のお金がいくらあったかの記憶のほうが強く残っていて支払った記憶が薄れている可能性があり、お金が無くなった=盗られたと認識してしまうことに繋がりかねないからです。
返金方法は、本人さんの記憶・認識の状況により 【1】ご本人が支払った分を直接的返金 【2】ご本人に気づかれないようにお財布の中身を元の金額に戻しておく間接的返金のどちらかのかかわりがあります。
どちらにしても、「手持ちがない生活」からの不安や恐怖を軽減していくことが必要なかかわりになるということになります。ご家族や介護従事者が、無くしたら大変!と先回りしたかかわりをされることもわからないでもないです。しかし、「そのかかわり方」が進行の原因となってしまい状態の進行に繋がっていることを理解し、かかわり方を考えていかなければなりません。
「認知症だから...」「高齢だから...」「要介護者だから...」と言ったことを大前提にした決定事項を作り上げていくのではなく、どうすればお互いが「納得」して「安心した生活」となるかを考えて欲しいと思います。
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