磯子区太極拳協会会長として普及活動に力を入れる 小島 信博さん 磯子区杉田在住 64歳
太極拳で健康寿命延ばす
〇…海老名市で1月28日に行われた「第25回神奈川県武術太極拳選手権」太極剣・刀の部で優勝。神奈川県代表として7月の全国大会に駒を進めた。これまで全国大会には30回以上出場し、2013年には日本一にも輝いた。昨年は全国大会4位となり、シード権を失っていたこともあり「まずは出場が決まりホッとしています」。第一人者として、全国大会でも上位を目指す。
〇…北海道出身。柔道家の父の影響から武道好きに。中学では大山倍達に憧れ空手を習う。就職を機に18歳で横浜に。太極拳との出合いは28歳。マンガ「男組」の主人公が中国武術で悪漢を倒すシーンに魅せられた。「一度やりたいと思ったらとことんやる性格」から、太極拳の本場、中国・北京体育学院の研修に参加。師範から直接学び基礎を築いた。「5年やってもうまくいかない。すぐに覚えられないのがまた魅力」。今では、指導する立場となり「生徒を見て、どこに力が入っているかなど、頭の中まで見える感覚かな」。6年前には審判の資格を取得。競技人生は36年になった。
〇…2010年に磯子区太極拳協会を設立し会長を務める。磯子区、金沢区の教室で指導するなど、普及に力を入れる。「続けることは筋力アップや認知症予防につながる。老若男女誰でも気軽にできるスポーツであり、武術、健康法」と魅力を語る。病気で両親を早くに亡くした経験から太極拳を通して、一人でも多くの人に健康であってほしいと願う。
〇…趣味は妻と月2回は行くという温泉旅行。「身体を動かすので、心身のメンテナンスになっていますね」。最近はクラシックコンサートにも足を運び、頭の中をリフレッシュさせる。今後は、サークルがない地域での活動や指導者育成を見すえる。「サークルができることで地域の繋がりが増え交流の輪が広がる」。太極拳で健康寿命を延ばしていくことが目標だ。
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