市政報告 横浜型IRの魅力と目的〜決算第二特別委員会より 横浜市会議員 高橋のりみ(自民党)
私は昨年10月8日に開催された横浜市会決算第二特別委員会で、横浜市の目指すIRの形や課題について質問しました。主な内容を紹介します。
◇ ◇
のりみ―昨夏に公開された名探偵コナンの映画では、主人公のコナン君が幼馴染みのランちゃんとIRであるシンガポールのマリーナ・ベイ・サンズに遊びに行っています。IR施設を視察したことがありますか?
政策局長―私自身はIR施設を視察していませんが、政策課の職員がシンガポールとマカオのIR施設を視察し、その報告を受けました。
のりみ―私は、パチンコ競馬競輪宝くじには全く興味がなく、子どもをゲームセンターにすら連れて行った事がありません。当初は、IRと聞いてカジノのイメージがありましたが、実際に2015年にシンガポールに自民党団で視察に行き肌で感じたIRはホテル、MICE、劇場があり、リゾート・ワールド・セントーサには流れるプールとユニバーサルスタジオがあり子供達の笑い声のある楽しい施設でした。「親孝行で徳之島の母を招待して家族で遊びに来れたら素敵だろうな」と思うほどでした。魅力増進施設の内容は?
政策局長―IR整備法では「我が国の伝統、文化、芸術等を生かした公演その他の活動を行うことにより、我が国の観光の魅力の増進に資する施設」とされております。
具体的な施設内容等は、自治体や民間事業者の創意工夫に委ねられておりますので、今後、策定を進める実施方針の中で、横浜市としての考えを示し、事業者に提案を求めてまいります。
市の財政状況
のりみ―過去20年間の生活保護費の推移を見ると、平成11年度予算額は585億円だったものが、令和元年度の当初予算額は1266億円と2倍以上に跳ね上がっています。これはほんの一例ですが、この厳しい横浜の財政状況なども、IR推進に舵をとった理由の一つであると理解しています。今後の税収と社会保障費の見通しは?
政策局長―税収の見通しでございますが、人口減少の影響によりまして、市税収入の4割を占める個人市民税については、令和5年度をピークとして、6年度から減少することが見込まれております。市税総額は、9年度の8520億円という見込みをピークに、22年度は8130億円まで減少する見込みです。社会保障費は、現行制度を維持した場合、事業費として元年度の5970億円がずっと増え続けまして、22 年度は約1・3倍に増加すると見込まれております。
IRで産業けん引
のりみ―横浜でのIR実現に向けた意気込みは?
副市長―これから伸びる観光・MICE産業のけん引役として、このIRを考えております。今後、人口減少・超高齢化社会の中にあって、個人市民税の減少等が今後、見込まれてございます。そうした中にあっても、市民の安全・安心な生活を確保していくこと、子育て、医療、福祉、教育など、こうしたことにもきちんと予算を確保していくことなどをやっていくためのIRという風に考えております。そうした必要性や考え方について、市民の皆様にご説明をし、ご理解を得ていきたいと思っています。
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