神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
金沢区・磯子区版 公開:2020年11月12日 エリアトップへ

横浜市内自殺者 夏以降、増加傾向に 市、若年層にネット活用

社会

公開:2020年11月12日

  • LINE
  • hatena

 全国的に夏以降の自殺者増が報じられているが、横浜市でも8・9月は対前年同月比でプラス計17人で増加傾向にあることがわかった(警察統計暫定値)。中でも若年層の割合増が目立つ。市は国の状況を踏まえつつ、引き続き留意が必要としている。

 市内自殺者は5、6月は前年と比較して少ない状況にあったが、7月から増加傾向に。8月は45人(前年同月比10人)、9月は38人(同7人)となった。国の分析でも同傾向がみられる。

 年代別にみると、今年9月までで20代の自殺者は44人で、昨年1年間の42人をすでに超えた。また、40代は56人で前年比で増えている状況がある。市担当者は「全体数が少ない市の数字だけでは一概に言えないが、国の状況を見つつ対応する」と話す。

 人口動態統計で近年の自殺者数は減少傾向にある中、20歳未満、20代の自殺死亡率は下がっていない。市は若年層対策の推進を重点施策の一つに掲げ、相談体制の充実や学校や家庭、地域でSOSを受けとめる取り組みを推進してきた。

 また、昨年12月からインターネットなどを活用した相談支援を開始。検索連動広告を活用した自殺予防の相談活動を行うNPO法人OVA(東京都)に委託し、検索エンジンで自殺要因に関わるキーワードを検索すると、相談窓口を表示し支援につなげる事業を実施している。同法人が受ける相談は10代〜30代の若年層が約8割で、20代が最も多いという。市内相談件数も開始から9月までで、20代が約4割(119件)と最多だった。

 相談内容は、家や学校、職場での人間関係や労働問題、夫婦関係、生活困窮など多岐にわたる。伊藤次郎代表理事は「多くの方が様々な問題を複合的に抱えている中で、共通するのは”孤独感”を感じている人が大半ということ」と指摘する。市担当者は「多様な悩みがある中で、様々な相談の入り口があることが大切だと認識している。ネットはいままでアプローチしにくかった人や年代に届く手段のひとつ」としている。

金沢区・磯子区版のトップニュース最新6

「食」のシェア空間が完成

磯子区洋光台

「食」のシェア空間が完成

飲食店開業など支援

4月18日

障害者診療「限界近い」

横浜市歯科保健医療センター

障害者診療「限界近い」

二次機関拡充求める声も

4月18日

ランドセルを海外へ寄付

金沢区PTA連絡協議会

ランドセルを海外へ寄付

15の小中学校から352個

4月11日

公園すべて禁煙へ

横浜市

公園すべて禁煙へ

条例改正目指し、来春から

4月11日

4月から雇用率引上げ

障害者就労

4月から雇用率引上げ

市も企業啓発に注力

4月4日

磯子の小学生と交流

プロバスケ横浜BC

磯子の小学生と交流

初のホームタウン企画

4月4日

あっとほーむデスク

  • 4月18日0:00更新

  • 4月11日0:00更新

  • 4月4日0:00更新

金沢区・磯子区版のあっとほーむデスク一覧へ

イベント一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月19日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook