金沢警察署によると、2020年11月末現在の金沢区内の特殊詐欺の認知件数は47件で、被害額は約7800万円だった。被害者は60歳以上が96%を占めた。同署生活安全課の担当者は「電話でお金、キャッシュカードと言われたら詐欺を疑ってほしい」と呼びかけている。
狙われる高齢者
2020年11月末現在の被害では、前年の認知件数、被害額を下回ってはいるものの、依然として被害は止まらない現状だ。特に高齢者が狙われるケースが後を絶たない。また、被害者のうち女性が81%と8割にのぼるのが特徴だ。
詐欺の手口として最も多いのが、18件の「キャッシュカード詐欺盗」。警察官や銀行協会、百貨店などの職員を装い、被害者に「キャッシュカードが不正に利用されている」と電話をかける。キャッシュカードを準備させ、自宅を訪ねて隙をみて盗むという流れだ。また、警察官、銀行協会などを装い「口座が犯罪に利用されており、キャッシュカードの交換が必要」と自宅を訪れ、キャッシュカードをだまし取る「預貯金詐欺」の被害も多発している。事件、事故に対する示談金、仕事上のトラブルなどの名目で金銭をだまし取る「オレオレ詐欺」の被害も多い。「金沢警察署の生活安全課を騙る事案も発生しています。お金、キャッシュカードの話が出てきたら、一度警察署に連絡してほしい」と同署担当者は話す。さらに、犯人は、声が残ることを嫌がる傾向にあることから、被害に遭わないために留守番電話の使用が有効だという。
ガス点検にも注意を
金沢警察署では、ガス点検などを装った訪問にも注意を呼びかけている。神奈川県内で昨年、ガス会社などを装い電話をかけ、訪問後に金品を奪う強盗事件が発生している。
同署では、来訪者があった際は、すぐにドアを開けずに相手の身分を確認する(契約会社にも確認)、不審な訪問、電話があった際は警察に通報してほしいとしている。
◆以下の画像をクリックかタップするとPDFが開きます。
|
<PR>
金沢区・磯子区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>