12代目の「横浜観光親善大使」に選ばれた
隅一帆（かずほ）さん
西区在住　26歳

前向きさが成長の源泉

　○…「観光親善大使になると決めていました」と茶目っ気たっぷりに語る。１００人から選ばれた３人のうちの一人。２月の選考会では「自分らしさを出せたので不安はありませんでした」と振り返る。応募の理由は、人と人をつなぐ大使の役割に魅力を感じたから。「単なるマスコットではなく、人と横浜をつなぐ『交換局』です」と、使命感に燃える。また大使の仕事が「自分を成長させてくれる」と期待する。

　○…横浜市出身、ほどなく千葉県へ移る。県立高校を卒業し、宝塚音楽学校へ進んだ。全寮制の２年間でダンスや声楽などを猛勉強。その後、「メディアで活動したい」と女優の道へ。これまでもテレビコマーシャルやドラマなどに出演、「日々、オーディションです。落ちることもたくさんあります」と話した。尊敬する女優は、先輩にあたる天海祐希さん。「出演者をはじめスタッフの方にも感謝の気持ちを持って接する。その姿勢を見習いたい」と話した。「クレーム対応など勉強になる」とオペレーターの仕事も。「何事も人生には無駄はないと思います。どれだけ成長できるかです」。前向きに、かつその貪欲さが自身を支える。

　○…「食べるのが大好き」で週２回は好物のラーメンを食べる。月に１回、実家で料理教室を主宰しており、「食べ歩きをして、その料理を自分で作るのも好きです」と腕には自信ありだ。また、友だちと「温泉部」を結成し、「この前は車で伊東に行ってきました」。じっとしているのが苦手な根っからの行動派だが、色々なところへ出かけるのがストレス発散になるという。

　○…地元に強い誇りをもつ横浜市民を「かっこいい」と表する。１年の任期始めに「横浜の魅力を国内外にＰＲしていけたら」と意気込む。いずれは「日本の女性として、礼儀作法などを広く伝えていくお仕事をしたい。料理屋さんもやってみたいですね」とにっこり、笑顔が光る。