横浜駅西口ロータリーにつながる神奈川区鶴屋町3丁目交差点の「鶴屋町歩道橋」が、このほど「鶴屋町クレインズ歩道橋」と名付けられた。鶴見区の医療法人皓慈会(こうじかい)浅川産婦人科医院が歩道橋としては市内初の導入となる命名権(ネーミングライツ)を取得したもの。
市のネーミングライツは「日産スタジアム」「はまぎんこども宇宙科学館」といった大規模施設等が主で、歩道橋は初。市道路局が資産活用の視点などから導入を決め、収入は維持管理費に使われる。今回試行として、鶴屋町と長津田駅北口=緑区=の2カ所でスポンサーを募集していた。
契約期間は2018年4月1日から23年3月31日までの5年間で、金額は年36万円。
子宮がん受診率向上に
今回の愛称は、「鶴見」と「鶴屋町」から鶴をとり、英語のクレインとして名付けた。歩道橋内には、同医院のロゴマークと愛称が書かれたプレート(縦26cm×横140cm)を計5カ所に設置。交通事故発生の危険性などを考慮し、歩行者側のみに取り付けられた。
同医院の浅川恭行理事長は、命名権取得について「地域貢献の一環」とした上で、子宮がんの受診率を理由に挙げる。
横浜市の同受診率は、全国平均の23・3%よりも高いものの、28・8%と3割に満たない(2015年度現在)。市内初の歩道橋ネーミングライツを起爆剤として、受診率を上げる運動につなげたい考えを示す。
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