みなとみらい駅コンコースに展示されるSDGsアート作品を手がけた サイ ヒロコさん 東京都在住
「アートで社会を変える」
○…透明な板をキャンバスに、長さ約14mにわたる独創的な絵画を描き上げた。今春中にみなとみらい駅改札外のコンコースに展示される。国連が掲げる持続可能な開発目標「SDGs」を表現する作品として、17ある目標のうち、まずは14番目の「海の豊かさを守ろう」に取り組んだ。馬車道駅にも作品展示を計画しており、今後はフランスや台湾、カンボジアなど海外でもSDGsのアートを展開していく。
○…3歳からバレエなどを習い、20歳で舞踏、音楽、詩、衣装、舞台装置などすべてをオリジナルで構成したリサイタル「狂宴」を開催。才能あふれる活動が海外の目に留まり、1985年にはパリの国立芸術文化施設「ポンピドゥ・センター」において、生存作家初の館内滞在制作を実施、個展を開いた。横浜では93年に横浜ランドマークタワー内に作品『誘惑』を納めている。
○…5人姉妹の3番目として東京に生まれる。登山好きの父親に連れられて、10歳までには日本アルプスのほとんどを踏破したという。いまも「山々を眺めると癒される」と目を細めた。また表現者としてのDNAは、ニューヨークで音楽活動を行う娘にも引き継がれているようだ。「無の境地で呼吸とリズムで描いていく」と制作に没頭すると時間の概念がなくなる。ユネスコ本部に保存されている500mにおよぶ作品も「熱中して筆が止まらなかった」と振り返った。
○…信念は「アートで社会を変える」。「世界が平和になるにはどうしたらよいのか」。国連の平和の文化シンボルアーティストとして、その思いを胸に制作活動に向き合う。「(アートは)一人ひとりに自分自身を発見させ、心を豊かに開花させていくものなのです」と語った。
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