中区・西区・南区 社会
公開日:2020.06.04
「口腔ケアで肺炎予防を」
区歯医会が呼びかけ
6月4日〜10日は「歯と口の健康週間」。中区歯科医師会の池野雄二会長と西区歯科医師会の妹尾明寛会長に、今気を付けたい口腔ケアについて話を聞いた。
「一部報道で歯科医院はコロナが感染しやすい危険な場所という誤解を受けていますが、歯科医師や歯科衛生士から治療を通じて患者さんへ感染した事例はありません」と妹尾会長。何より心配なのは、外出自粛による歯科治療の中断など長期にわたる歯科医療の停滞でおこる口腔環境の悪化だという。口腔ケアが不十分だと新型コロナウイルス・インフルエンザや細菌性の肺炎になるリスクが高まるほか、体力・免疫力が低下し、全身の健康に影響。特に介護現場での口腔ケア不足は肺炎の発症・重篤化につながるので注意が必要だ。
また池野会長は自宅でできる口腔ケアの一つとして「舌磨き」を勧める。「専用ブラシで1日1回寝る前に舌の表面を磨いて清潔にすることで誤嚥性肺炎の予防や、口臭予防にもなるので幅広い世代に有効です」
最後に両会では「感染予防の基本は手洗い、うがい、歯磨きです。新型コロナウイルスを『正しく恐れて』健康で豊かな生活を取り戻しましょう」と呼びかけた。
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