戻る

中区・西区・南区 トップニュース社会

公開日:2021.04.01

大岡川にシドモア桜
3年後の開花期待し植樹

  • シドモア桜の会横浜の梅本代表理事(右から2人目)らが参加し苗木を植樹

 日米友好の象徴として知られる「シドモア桜」の苗木1本が3月26日、新市庁舎近くの大岡川弁天橋のたもとに植えられた。所管の中土木事務所によると、早ければ3年後に花を咲かせるという。



市民が中区に寄付



 名称の由来となった米国人紀行家エリザ・R・シドモア(1856〜1928)が眠る横浜外国人墓地=中区山手=の墓前に、米国から里帰りした桜が植えられて今年で30年。それを記念してシドモア桜の会 横浜から苗木が中区に寄付された。



 当初、中土木事務所が用意した桜を植える予定だったが、同会からの提案で記念碑も設置されるなど一つの文化的スポットになった。



 シドモアは1884年に来日。滞在中に花見風景や隅田川沿いの向島の桜並木に魅了され、その様子を本で紹介している。また桜の美しい風景を母国にも作りたいと熱望し、親交の深かった大統領夫人に桜の移植計画を持ち掛け実現。1912年には3千本の苗木が米国に贈られた。



 現在、ワシントンのポトマック河畔一帯に植えられた桜は、日米友好・親善のシンボルとして広く知られている。



 91年に里帰りしシドモアの墓前に植えられた桜。樹木医の池本三郎さんの尽力により一部を採取して作った苗を育て、横浜周辺や全国各地への移植を進めた。中区・西区には野毛山公園や本牧山頂公園などにも植えられている。



 26日の植樹には、中区の直井ユカリ区長と中土木事務所の中山昭所長、シドモア桜の会 横浜の梅本千晶代表理事らが立ち会った。梅本さんは「目立つ場所への植樹と記念碑を設置いただき、大変光栄」と感謝していた。



 同会は、87年3月の墓前祭を機に発足。メンバーの高齢化などもあり、「横浜」の名称を付けこのほど新たに活動を開始。会員は約50人。

 

ピックアップ

すべて見る

意見広告・議会報告

すべて見る

中区・西区・南区 トップニュースの新着記事

中区・西区・南区 トップニュースの記事を検索

コラム

コラム一覧

求人特集

  • LINE
  • X
  • Facebook
  • youtube
  • RSS