横浜市は、中区役所高齢・障害支援課の窓口で京セラ(株)が開発する「わかりやすい字幕表示システム」を活用した実証実験を実施している。
新型コロナ感染拡大防止策として、マスクの着用やアクリル板を挟んだ会話が定着するが、聴覚障害者や高齢者などを中心に「声が聞きづらい」「口元が見えない」などのコミュニケーション上の課題も生じている。
同社が開発するシステムは、アクリル板などに透明のシートを貼り付け、会話の音声をリアルタイムに認識し、そのシートに字幕が映し出される仕組みだ。単語や図解などを事前に登録すれば、会話に合わせて自動表示ができる。また、アクリル板やビニールカーテンなど、すでに設置されているものを活用できるため、簡易的に導入ができるメリットもある。
I・TOP横浜の取組
この実証実験の取組みは、横浜経済が持つ「ものづくり・IT産業の集積」を活かしたプラットフォーム「I・TOP横浜」の取り組みの一環。社会課題解決に向け、横浜市や大手企業、中小企業、大学などが連携して、実証実験などを行うことで、様々な「モノ」をインターネットに繋げるIoT等を活用したビジネス創出を目指す。
今回の実証実験では、窓口対応時間の短縮やシステムの変換精度の妥当性、満足度、課題などを検証。11月末まで実施される予定だが、サンプル数の状況によっては、完了時期が早まる可能性もある。実際に同システムを使用した窓口利用者は「声だけだとわかりづらかったが、字幕表示で理解ができた」と感想。窓口応対をした職員は「筆談よりも早く、スムーズに対応することができた」と話していた。
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