ウサギの飼い方や魅力をもっと多くの人に伝えたい―。そんな思いで地元横浜でウサギ専門本屋「本屋うさぎ道」=中区北仲通=を営む米澤智子さん(37)。夫婦2人暮らしだった2年程前、垂れ耳がトレードマークの品種・ホーランドロップの「こむぎちゃん」を家族に迎え入れた。住環境に適応する鳴かない点や共働きの生活リズムにも合っていた。癒しの存在だといい「ウサギを通じて夫婦の会話も増えました」と笑う。
自身が飼い始めた時にまず驚いたのが、ウサギの飼育に関する情報が思った以上に少なかったこと。「周りに飼っている人もいなかったし、ネットで調べても情報が限られている。飼いながら学んだことも沢山ありました」。また「専門的にウサギを診察できる動物病院が少ない」とも。病気を隠す習性があるウサギは飼い主が様子がおかしいと気づいた時には既に緊急を要する状態であることが多く、米澤さんはかかりつけ医のほか、土日、夜間など状況に応じて病院を複数使い分けているという。
つぶらな瞳に「キュン」
こむぎちゃんのチャームポイントは「つぶらな瞳と大きなおしり」。飼う前はウサギが人になつくイメージがなかったそうだが「昨日も『なでて』と頭を突き出しながら寄ってきました」とメロメロな様子だ。
そんな自身の経験から同店では、定期的にトークショーなどのイベントを開き「ウサギ好きや飼い主さんの情報交換の場としての役割も担っていきたい」と話している。
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