京急線黄金町駅の高架下に6月1日、交流拠点「黄金町みんなのひろばロックカク」(仮称)が開設された。フェンスで囲まれ、未活用だった約430平方メートルの遊休地が、子どもの遊び場、地域住民が憩える公園へと生まれ変わった。京浜急行電鉄株式会社=西区高島=が地域のNPO団体2者と共同で運営する。
京急線日ノ出町駅から黄金町駅までの高架下周辺は、かつて違法風俗店が密集していたエリア。危機感を抱いた住民が中心となって環境浄化に取り組み、近年ではアートによるまちづくりが進められている。
地域とともに沿線のエリア価値の向上を進める京急は、長年遊休地だった「黄金町第6区画」を地域交流拠点にしようと、20年にプロジェクトを立ち上げ、活用する事業者を公募したが、コロナの影響もあり決まらなかった。
そこで昨年5月から、地域住民や産官学の有志など約40人が集い、ワークショップを9回開催。活用アイデアと安全な運営について議論してきた。地域住民から「子どもが安心して遊べる広場をつくりたい」という意見を受け、民間の公園整備が決まった。
周辺にはボールを使って遊べる場所が少ないことから、公園内にボール遊びゾーンと自由に使えるフリー遊びゾーンを設置。午前10時から午後5時まで、誰でも無料で利用できる。NPO法人初黄・日ノ出町環境浄化推進協議会とNPO法人黄金町エリアマネジメントセンターと共同で維持管理し、安全・安心な地域交流の場を提供する。
また、横浜市をホームタウンとするプロバスケットボールチームの横浜ビー・コルセアーズの提供で、7月上旬を目処にバスケットゴールが1基設置される予定だ。
開設日に行われたセレモニーでは、地域の子どもたちによる太鼓演奏やスポーツ体験会が行われた。約150人が訪れ、盛り上がりをみせた。
多世代集う場に
黄金町エリアマネジメントセンターの山野桂さんは「多世代が集まる場所になれば。アートイベントの開催など、この街らしい活用方法も考えていきたい」と話す。
京急の新しい価値共創室エリアマネジメント担当の小笠原一央さんは「今後も地域の声を聞きながら、街のにぎわいづくり、価値向上を共に進めたい」と意気込む。
今後、ワークショップで意見を話し合い、使用時のルールや公園の正式名称を決める方針だ。また、公園の貸切やイベント利用の貸し出しも検討している。
![]() フェンスやネットが設置され安心してボール遊びができる
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![]() セレモニーのオープニングを飾った子どもたちの太鼓演奏
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