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公開日:2026.03.05
南消防署・五味さん 東日本大震災から15年
伝える「防災マインド」
仲間と団体立ち上げ丸5年
15年前の3月11日に発生した東日本大震災。当時、新潟市危機管理防災局に出向していた五味篤さん(46、南消防署勤務)は直後に現地へ向かった。そこで目にしたのは、過去に大震災を経験した自治体の支援チームが、今の自分たちにできることを考えていち早く動く姿。五味さんは「率先して行動する人が増えれば助かる命もあると感じた」と振り返る。
災害時は、自分にとって不都合なことに直面すると、それが正常な範囲内だと認識しようとする防衛心理・正常性バイアスにより命を落とす人も多い。「この地域では過去に被害は発生していないから大丈夫」がその例だ。五味さんは、「正常性バイアスと正しく向き合い、いざという時に率先して動ける人になるための心構え『防災マインド』を育んでほしい」と話す。
釜石の「出来事」
日頃の訓練の重要性を訴える五味さん。東日本大震災で甚大な津波の被害を受けた岩手県釜石市のある地区の小中学生の多くが迅速に避難し無事だった「釜石の出来事」を例に挙げる。「当時は『釜石の奇跡』と注目されたが、決して奇跡ではなく、防災意識の結果」と語る。
オーダーメイドの研修
五味さんは「多くの人に防災を自分事として考えてほしい」と消防士の仕事の傍ら、佐藤文彦さん(47、都筑消防署勤務)と2020年に「防災マインド&マネジメント」を立ち上げた。「教えるだけの一方通行ではなく伴走して、共に学んでいきたい」という思いを持つ。行政が行う防災指導にプラスの価値を提供するべく、地域課題や研修先それぞれの困りごとに応じた「オーダーメイド」の防災研修や訓練を行っている。
対話型ワークショップやマニュアルに頼らずその場で判断する能力を高める研修など、大切にしているのは「考える」と「体感」。五味さんは、電気、ガス、水道を使わずに過ごす「キャンプごっこ」をするなど、無理なく災害時をイメージすることを提案する。
いつどこで発生するか分からない災害。食料や簡易トイレといった防災グッズの備蓄など、物理的な備えとあわせた「心の備えが」重要だ。
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