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公開日:2026.10.28

2026横浜市長選回顧〈中〉 新市長誕生 山中氏 IR争点化も不発 

  • 街頭演説で堀江氏(右)の応援を受ける山中氏(10月12日、桜木町駅前)

    街頭演説で堀江氏(右)の応援を受ける山中氏(10月12日、桜木町駅前)

 山中竹春市長(当時)のパワーハラスメントに関する調査報告書が公表された後、8月13日に開かれた市会委員会で山中氏は「生まれ変われるように努力したい」と続投の意思を示した。しかし、市会の反発は強く、8月28日に辞職を表明。9月7日、市会が辞職に同意したが、この時点でも出直し選への態度は示していなかった。

 4日後の11日、山中氏は朝の通勤時間帯に瀬谷駅の駅頭に立ち、ひたすら頭を下げ続けていた。「街頭謝罪」はその後も数カ所で行われ、21日には「リハック」のYouTubeに出演して心境などを語った。街頭でのあいさつやリハック出演は、2024年に不信任決議を受けて失職し、出直し選に出馬して当選した兵庫県の斎藤元彦知事が用いていた手法。山中氏の行動は斎藤氏の再現を狙ったとの見方があり、出馬は確定的という観測が広がった。

「カジノ再誘致の動きある」

 告示5日前の9月29日、山中氏は出馬表明会見を開き、その中で「カジノ再誘致の動きがあると感じる」と述べた。21年市長選では、当時現職の林文子氏がカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致を訴えて4選に挑み、誘致反対の山中氏が初当選した経緯がある。山中氏の発言に、誘致作業を担当していた市職員は「準備には数年が必要。国への申請期限は27年11月で、1年で間に合うはずがない」と話し、林氏を支援していた自民市議も「再誘致なんて誰も言ってない」とあきれた表情を見せた。山中氏はIR反対を旗印にし、21年のように世論を喚起しようとしたが、全候補者が誘致に反対で争点にならなかった。

 山中氏は選挙戦で街頭演説の予定をほとんど公表しなかった。実業家の堀江貴文氏が応援演説に入り、対談動画も公開されたが、斎藤氏の時に起きたようなSNSでの大きなうねりは見られなかった。その結果、21年の約50万票、25年の約66万票から大きく減らし、約20万票にとどまった。市民は再選を許さず、5年間にわたる山中市政が幕を閉じた。

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