漫画「タイガーマスク」の主人公「伊達直人」を名乗り、児童養護施設などへ寄付をする運動が全国で広がる中、浦舟町の市中央児童相談所にも1月12日、ランドセルが届けられた。同所には翌日にも寄付があり、関係者は「これをきっかけに施設に関心を持ってもらえれば」と期待している。
市によると、ランドセルは12日午前2時ごろ、同相談所1階の駐車場で巡回中の警備員が発見した。箱に入った黒と赤のランドセルが5個ずつ置かれていた。警備員は駐車場付近に停めてあった車から箱を取り出す若い男女を目撃しており、この2人が「伊達直人」であると見られる。
13日には午前に同相談所3階の受付にタオルや靴、メモ帳を持参した人が現れ、午後には図書カード4000円分の寄付が直接あった。いずれも、自らの名前を明かさず「お子さんのために使ってください」とのメッセージを残した。
施設で活用へ
同相談所では、今回寄付されたランドセルや図書カードを市内9カ所の児童養護施設や乳児院で活用することを検討しているという。
中央児童相談所は2007年6月、市内4カ所目の児童相談所として開設された。南、中、西、神奈川、鶴見の5区を担当する。
同相談所の杉山雅之副所長は「今までこのような形での寄付はほとんどなかった」と話し、「今回をきっかけに児童養護施設に関心を持ってもらえれば嬉しい」としている。ただ、これまでも善意で施設に寄付を行っている個人や団体は多くおり、「そういった方が多くいることも忘れないでほしい」と付け加えていた。また、寄付を希望する人がいれば、同相談所だけではなく、区役所でも対応していくとしている。
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