南区版 掲載号:2011年12月8日号
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地元の代表者ら 富士見中統合案を受け入れ 2013年度から吉田中と

教育

来年、創立50周年を迎える富士見中学校
来年、創立50周年を迎える富士見中学校

 浦舟町や高根町などに住む生徒が通う市立富士見中学校(中区山田町)の市立吉田中学校(同羽衣町)との統合案について、地元の代表者からなる「富士見中学校・吉田中学校 小規模校対策検討委員会」はこのほど、両校を2013年4月に統合する方針を決定した。

議論は平行線

 市教育委員会は今年3月、富士見中校舎の耐震性不足と小規模校対策を理由として、近隣の吉田中への統合案を発表していた。生徒の安全確保のため、今年度中の引越しを目指し、富士見中の校庭には仮設校舎の建設準備が急ピッチで進められている。

 一方、統合案の発表後、両校の保護者や地域の間では市教委に対する不満が噴出。「富士見中校舎の耐震補強や建て替えはできないのか」「統合後の教育環境が不安」など、市教委の説明に納得がいかないとして、議論が混沌としていた。

 また、両校PTAや学区の町内会長らで組織し、統合を含め、今後の方向性を白紙から話し合うとしていた検討委員会は、当初、6月下旬に立ち上げ予定だったが、その開催が大幅に遅れた。市教委は「要望のあった数回の保護者説明会を行ったことや、9月の台風の影響で、開催が遅れた」とするが、第1回の検討委員会は10月12日までずれ込み、両校の現状や課題を確認するにとどまった。

 11月18日に行われた第2回会合では、両校の方向性について長時間にわたって議論が交わされた。

 議論の鍵となったのが、12年度新中学1年生の希望校調査票の発送スケジュール。市教委では、富士見中か吉田中のいずれかを選択できる浦舟町1、2丁目や真金町などの「特別調整通学区域」の保護者に向け、調査票を12月1日に発送する段取りで、通知の中に両校の方向性に触れなければならないと説明。同日の話し合いの中で、両校の方向性(統合)を確認したいことを強調し、結論を急ぐ市教委と「この場で結論を出すことはできない」とする富士見中PTAとの話し合いは平行線をたどった。

 最終的には、富士見中で改めて開く保護者説明会の中で、校舎の建て替えや耐震補強はできないとする市の方針をいま一度詳しく伝えることを前提とし、富士見中PTAも統合方針を承諾。また、仮設校舎での学校生活が極力短いようにと、13年度の統合予定で結論をまとめた。

学区見直しも検討

 今後は、市教委、市会の議決を経て正式に統合が決定する。検討委員会では、近隣の平楽中学校を含めた通学区域の見直しや校名などの具体的内容を検討していく予定だ。

 ただ、この間の市教委の拙速な進め方に不信感を募らせる保護者らもおり、今後の統合へ向けての課程が順調に推移するかは不透明な面も残している。
 

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