市立横浜総合高校がこれまでの中区翁町から南警察署そばの旧大岡高校跡地に移転し、9月から授業が始まる。県内初の三部制高校として注目されている同校を2回にわたって紹介する。
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同校は、横浜工業高、港高、横浜商業高定時制の3つの市立校を再整備する形で2002年に横浜工業高の場所に開校。三部制の新しいタイプの総合学科高校として生まれ変わった。しかし、校舎本館の耐震性に問題があることが分かり、10年4月に旧大岡高跡地への移転が決定した。
同跡地は南区総合庁舎を移転させるために市が用地を取得したものの、周辺の道路幅が広げられないことから断念。浦舟町に移転先を変更したことで、同校の移転が可能になった。
現在の生徒は1147人。同校によると、約8割が市内から通う。制服はないが、女子生徒は他校の制服のようなスカートを履いて登校する姿が目立つ。
授業終了は午後9時前
三部制は仕事やアルバイトをしながら勉強ができるように設けられた。授業開始は「I部」が午前8時30分、「II部」が午後0時55分、「III部」は5時10分から。終了は午後8時55分。いずれも正規履修が1日4コマ設けられ、希望すれば、その前後の時間帯の授業を選択することも可能。入学から最大6年間在籍できるが、約7割の生徒が3年間で卒業しているという。
国語や数学といった必修科目のほか、製図、簿記、心理学などの将来の仕事につながる選択科目も用意されている。移転先には溶接作業室などを備えた工業実習棟が作られた。
今年春に卒業した215人のうち、進学は44%の95人、就職(アルバイト含む)は32%の69人だった。
部活動は19の部が活動する。生徒の授業時間が異なるため、特に運動部は集まって練習するのが大変だという。しかし、ボクシング部は2年連続でインターハイに出場、バレーボール部や卓球部、ソフトテニス部などは定時制・通信制の全国大会に出場している。
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