林市長（左）から賞状を受け取る内田さん
市が市民の生活・文化に寄与する優れた技能職者を選ぶ「横浜マイスター」の称号授与式が10月24日、市長公舎で行われ、井土ヶ谷上町在住の家具職人、「蓮華草元町工房」＝中区＝代表の内田勝人さん（54）に林文子市長から称号が授与された。
内田さんの手掛ける「横浜家具」は、ほぞ組みと呼ばれる工法と、カンナによる仕上げが最大の特徴。内田さんは、６年前から「家具職人育成講習会」を開き、多くの技術者を送り出すことに努めるなど、後継者育成、技能の継承活動や高い技術力が評価されての選定となった。
内田さんは授与式で「このような称号をいただいて身が引き締まる思い。あと30年は続けていきたい」と抱負を語った。式を終え、「家具職人として横浜に育ててもらったと思っている。これからは、何かできることがあれば、マイスターとして恩返ししていきたい」と「達人」に選ばれた感想を話した。
市内最多10人目
18期目となる今年度の横浜マイスターは、内田さんが唯一選ばれ、家具職人としては２人目。来賓の山口隆史区長は「南区から選出されて誇りに思う。いつか、注文家具をお願いしたい」と喜んでいた。今まで45人のマイスターが誕生しているが、南区からは市内最多となる９人が選ばれており、内田さんは区内10人目、市内では46人目となった。
林市長は「内田さんは、世界で一つしかない、生涯愛される家具を生み出している。今後は、横浜マイスターとして、横浜家具の魅力を発信してほしい」と祝いの言葉を贈った。
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