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公開日:2014.05.29

Y校生
大空襲から平和考える
部活動で現場調査

  • 夏合宿で戦争体験者から話を聞く部員(昨年)

 今から69年前の1945年5月29日、横浜大空襲が起き、南区も大きな被害を受けた。この惨事を調べようと、市立横浜商業高校(冨地正博校長)の「グローカリー部」は体験者の話を聞きながら、空襲と戦争の調査報告を行い、平和について考える活動を行っている。

 横浜大空襲では、B29編隊517機が約44万個の焼夷弾を1時間にわたり市内中心部などに投下。少なくとも3650人の死者が出たとされており、当時の市民の約半数となる31万人が被災した。

 Y校の愛称で親しまれる横浜商業高校に2007年に創設されたグローカリー部は、身近な史跡などから世界につながる地域の歴史を学んでいる。戦争から地元を知ろうと、横浜大空襲の傷跡が残る場所などを歩く「フィールドワーク」を毎年実施する。

 現在の部員は18人。江原明梨さん(3年)は、区内で空襲被害が大きかったとされる西中町の普門院で、高熱にさらされて割れた石碑を目の当たりにし「ショックを受けた」と沈痛な表情で話す。写真や本を見て得た知識だけではなく、実際に足を運んで感じたことや、そこでの気持ちを大切に活動しているという。

体験者の話聞く

 同部は空襲体験者が集まり、毎年5月29日に開かれている集会に数年前から参加している。また、夏合宿では、同校出身の戦争体験者を招き、話を聞くこともある。活動の記録や感想は小冊子にまとめたり、文化祭の展示物などで発表するほか、平和を願って市内で行われるシンポジウムやイベントに参加するなど、積極的に情報を発信する。

 部長の平林奈々恵さん(同)は「戦争当時、今の私たちと同世代だった方もいる。空襲体験者が少なくなっている現在、戦争や平和を意識することは少ないが、私たち若い世代が知ることが大切」と話す。

 また、Y校がある南太田2丁目には、戦時中に撃墜された米軍機が墜落・炎上したという記録がある。同部は当時のことを深く知るため「南太田2丁目プロジェクト」を2年前に発足。周辺の聞き込みを行うなど、現在も調査を進める。

 顧問の鈴木晶教諭は「ローカルで目立たないものを発見するという、『もう一つの視点』を持ちながら、人の命について考えていけたら」と、空襲の日を迎え、改めて活動の意義を語る。

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