市立横浜商業高校(冨地正博校長)に子どもを通わせる父親らのグループ「Y校おやじの会」が今年、創設10周年を迎えた。
一般的に女性の参加が多いPTA活動。Y校の男性保護者から「男親同士が集まり、学校の力になりたい」という意見が出たのは2004年。当時を知る同校の杉崎敬一教諭は「保護者4、5人でのスタートだった」と振り返る。
働き盛り80人
入学説明会に訪れる保護者に声をかけるなど、地道な広報で徐々に入会者が増えた。現在のメンバーは働き盛りの”おやじ”ら約80人。月1回、校内にある「Y庭園」に生える雑草の刈り取りや、昇降口を飾る花をプランターに植える作業などで校内美化に貢献する。
仕事の合間を縫って参加するメンバーは、毎回10〜20人。約3時間の作業を終え、銭湯で汗を流した後は、懇親会で酒を酌み交わす。娘が同校に通う5代目会長の天野寿史さんは「子どもへの関心が高い人が多く集まっている。共通の話題で盛り上がり、打ち解けやすい」という。近年は校内活動のほか、近くの小中学校PTAらに声をかけ、毎年12月に地域住民が蒔田公園で行うアートイベント「光のぷろむなぁど」の開催に合わせて会場周辺の清掃を行うなど、活動は校内にとどまらない。
9月13日には、中区のホテルで10周年記念懇親会が開催され、約30人が出席。記念品として伝統ある野球部のユニフォームをモチーフにしたオリジナルストラップも製作した。天野会長は「みんなY校が好き。できる範囲で子どもと学校の力になれたら」と話し、「今後も小さな積み重ねを継続していきたい」と語った。
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