大岡の製版業、有限会社辻巻製版所(辻巻明弘社長)と前里町の制御機器・電設資材商社、大江電機株式会社(大江光正社長)の2社がこのほど、横浜企業経営支援財団から地域貢献活動に取り組む「横浜型地域貢献企業」に認定された。
この制度は本業やそのほかの活動を通じ、地域貢献の視点で雇用や環境、社会的事業に取り組む市内企業を認定するもの。2007年度から始まり、今回は市内28社が認定され、これまでに313社が認定を受けている。認定されると融資を低利で受けられるなどのメリットがある。
体験教室を実施
辻巻製版所は1916年創業。従業員は6人で、各種印刷物の企画や制作などを行う。「『見えない価値』から『見える価値』を創る」をコンセプトに掲げ、100年近い歴史を持つ。
生まれ育った横浜に貢献したいという思いから、今年7月「シルクスクリーン印刷」の体験教室を実施。付近の住民など、約10人が参加し、オリジナルのエコバッグを作る過程で専門の印刷技術を伝えた。参加者からは「印刷の原理を知ることができ楽しかった」という声も出たという。
認定を受け、同社営業部の辻巻晋輔さんは「大変嬉しく思う。(地域貢献活動は)まだ始まったばかり。身近な近所の印刷屋さんというイメージを持ってもらえたら」と意欲を示す。
通学路で交通誘導
大江電機は1947年創業。制御機器や電設資材の販売を行う。全国5カ所に営業所を持ち、韓国、中国にも現地法人がある。従業員は78人で、49人が前里町の本社に勤務する。
08年から会社のそばにある関東学院小・中学校の児童・生徒の通学路に毎朝30分間、社員3人が交代で立ち、安全に登校できるように黄色の旗を持って交通誘導をしている。同社の石井泉専務は「子どもと顔なじみになり、あいさつしてくれることも多い」という。毎年、児童から感謝文が同社に届けられている。
石井専務は「当たり前のことと思って活動している。今後も地域の方が住み良い環境を作りたい」と話した。
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