共進中学校地域防災拠点の訓練が11月16日、同校体育館で行われ、蒔田地区と堀ノ内睦町地区の14自治会・町内会から約100人が参加した。
同校周辺に障害者施設が多いことから、訓練に障害者や支援者を招いた。障害者への対応を専門に行った拠点訓練は南区で初めて。
参加者は言葉による意思疎通が難しい人のために、イラストなどを用いてやり取りをする「コミュニケーションボート」の使い方を学んだ。その後、精神障害者や自分では移動できない重度障害者らが症状を説明し、災害時にはどのような支援ができるかを考えた。
最後は参加した障害者に応じた拠点内のスペース作りを行い、段ボールで囲いを作った。車いすの利用者が移動しやすいよう、出入口付近に場所を確保するなど、それぞれが工夫した。
同拠点の茅野繁運営委員長(東蒔田第一町内会長)は「地域にさまざまな障害がある人がいることを知らなかった人が多い。この場をきっかけに日ごろからあいさつを交わせるような関係を作りたい」と話した。
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