精神障害や医療について考えようと、毎年7月に南公会堂で講演会を開いていた「ご近所フォーラムinみなみ実行委員会」が7月17日、神奈川新聞厚生文化事業団に口永良部島噴火災害救援金として5万3千円を寄付した。同実行委員会は今後、講演会を行わず、組織を解散することから運営資金を寄付した。
実行委員長の広田和子さん=弘明寺町在住=は1988年、医療過誤の注射の副作用による緊急入院を体験。後遺障害などにより多量の向精神薬を服薬せざるを得なくなり、精神障害者の立場から「精神医療サバイバー」として活動する。
精神医療講演会に区切り
「フォーラム」は2003年に開始。毎年、ゲストを招き、広田さんとの対談を通して精神医療について考えてきた。広田さんが国の審議会の委員を務めている関係で厚生労働省の幹部も参加。精神障害者が悩みを明かすこともあり、「みんなが本音を出し合う貴重な場だった」と振り返る。
広田さんは警察署でのボランティア活動もしてきた。「警察不祥事報道に疲れて退職した優秀な警官を何人も見てきた」と語り、社会全体に広がる批判体質によって心を病む人が多いと危惧する。実行委員会の解散は、国の委員などで多忙な広田さんが「一区切りを付けたい」と決めたもの。しかし、「今後も命に関係するボランティア活動を続けたい」と話している。
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