「タララララーン、ラーン…」と軽快なリズムを口ずさみながら紙芝居を見せるのは今井友吉さん(83)。
9月13日、自らが住む共進町1丁目町内会の敬老会で披露した。紙芝居は今井さんの娘で蒔田町に住む片岡直子さんの作品。片岡さんは20年以上、オリジナルの作品を描き続けており、今井さんが発表した「おどりばダンスホール」は出版もされている。
今井さんは町内会関係者から紙芝居をやってほしいと依頼を受けた。「男なら頼まれたことをやらねば」と一念発起。今まで紙芝居を人前で披露したのは一度だけで、ほとんど素人。娘に指導を受けながら、練習を重ねた。
「おどりば―」は今井さんがダンス好きだったことから生まれた作品。舞台は夜になると猫が集まり踊るという言い伝えが残る、泉区の踊場だ。
今井さんはダンスシーンでは、ワルツのリズムを口ずさみながらステップを踏み、雰囲気を醸し出した。約10分の話を淀みなく演じ終えると、集まった約30人から大きな拍手が起きた。
今井さんは65歳までいす作りの職人だった。寡黙な印象が強く、紙芝居を見た人から「イメージが変わった」との声も。今回「恥ずかしいから」と娘を呼ばなかった。緊張の発表を終えて今井さんは「またやるかも知れないね」と満足そうな笑顔を見せた。
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