来年2月に浦舟町へ移転する南区総合庁舎へのバスアクセスに関し、市営バスが区西側からの直通便を新設し、移転後1年間、試験運行する方針であることが分かった。また、市営、神奈中、相鉄の既存3路線が新庁舎へ立ち寄るルート変更を行うことも明らかになった。移転を約4カ月後に控え、最大の懸案事項の一つが前進を見せた。
新庁舎は地下鉄阪東橋駅から約400mの場所にある。京急や地下鉄の駅が遠い六ツ川や別所などの区西側から新庁舎付近へ乗り換えなしで行けるバス路線はない。移転が明らかになった2010年以降、区西側住民からバス路線確保を求める声が多く出ていた。
南永田団地から
区は要望に応えようと、バス事業者に路線の新設や延伸を求めて交渉してきた。その結果、市営バスを運行する市交通局から、現在、区西側から現庁舎付近へ行く路線が通るエリアを可能な限り経由し、新庁舎へ行く直通ルートが示された。ルートは南永田団地そばを出発。六ツ川の横浜パークタウン、別所中里台を通って向田橋に出て、鎌倉街道で阪東橋駅から新庁舎へ行く約12Km。所要時間は約1時間。
交通局は6月から試走を行い、このルートを走るシャトルバスの運行を決めた。案では向田橋から新庁舎の間は停車せず、平日の開庁時間帯に4往復する。定員35人の小型バスを使用。運行は、来年2月から1年間、試験的に行うとされた。
同局は試験運行について「利用状況を見極めたい」と話すが、現時点では試験後の運行を判断する客数などは定めていないという。区は今後、今までバスが通っていなかった別所中里台周辺の住民に対してシャトルバスの説明を行う。
既存3路線の延伸も
ほかにも、平和台折返場から蒔田駅前を通り、関内駅北口へ行く市営「79」系統、戸塚駅からこども医療センター、横浜駅東口を結ぶ神奈中「横44」系統、美立橋から桜木町駅へ行く相鉄「旭4」系統は、平日の日中、1時間に1本程度、ルートを延ばし、新庁舎へ立ち寄ることになった。
各事業者と交渉を行った区役所区政推進課は「事業者の回答は区民の要望を粘り強く伝えた結果」と話す。
別所地区連合町内会の平戸善久会長は「今後、バス路線について区が住民に丁寧な説明を心がけてほしい」と述べた。
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