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若者に伝えたい労働の魅力
著書がペンクラブ賞
国内労使関係の構築に長年力を注いできた元全日本労働総同盟(同盟)国際局長の相原正雄さんは、数年前に”仕分け”の対象になった財団法人「日本ILO協会」の取り組みや思いを形にし、若者世代に労働の楽しみを伝えようと今夏に本を出版した。著書『読んで楽しむ働くこと』は日本労働ペンクラブ賞の受賞が決まった。「名誉な賞で大変光栄。1年の最後に嬉しい報告をいただけた」と吉報を喜ぶ。
幅広い世代から読まれている本に記される通り、日本伝統の雇用形態を無くしてはならないと唱え続ける相原さん。「欧米は日本の雇用を”エスカレーター式”と思っているがそうではない」と言い、日本伝統の労働文化を支えたのは企業別労働組合、年功序列賃金、長期雇用、グループ主義の「四種の神器」があったからだと主張する。
「会社に入社した後、年齢とともにさまざまな業務をこなしていけるのが日本。評価されてステップアップするからこそ、後に入社する後輩を育てる力が付く」。日本の労働の”良いところ”をもう一度見直すことが、来年、そして次世代に向けた課題であると訴える。
(元旦号に続く)
相原正雄
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