市民団体が蒔田公園や大岡川沿いをライトアップするアートイベント「光のぷろむなぁど」が12月9日、10日に行われる。節目の10回目を迎えるが、初回から携わっていた主催団体の代表者である実行委員長が9月下旬に急死。生前から準備を進めていた竹を使ったトンネルを展示する予定で、主催者側は「委員長の志を大切にしたい」と遺志を継いでの開催となる。
委員長急死も開催決意
「光の―」は2008年、吉野町市民プラザの事業として始まった。09年に蒔田公園周辺の住民らによる「大岡川アートプロジェクト実行委員会」が組織され、同公園のある宮宿花1・2丁目町内会の会長を務めていた杉山孝一さんが実行委員長に就任。イベントを主催してきた。町内会の会員を実行委員に加えながら、ろうそくを入れたペットボトルを使った作品を制作するなどしてきた。
イベントは毎年12月中旬に2日間開催。回を重ねるごとに、協力者は蒔田地区以外にも広がっていき、小中学校の作品展示も増えた。アート以外にも飲食店が屋台を出すほか、親水広場でコンサートを行うなど、内容も広がり、南区の冬の風物詩となった。
開催10回目となる今年は、節目を祝おうと「ハッピーバースデー」をテーマに盛大に行おうとしていた。春から準備が進む中、9月26日に杉山さんが自宅で倒れ、その日のうちに息を引き取った。68歳だった。
亡くなる3日前の会議でいつも通りの姿を見せていただけに、実行委員の動揺は大きかった。それでも「アートを通して人のつながりを作るという杉山さんの志を大切にしよう」と開催を決意し、残ったメンバーで準備を進めている。
構想引き継ぐ
今回は切った竹をアーチ状につなぎ合わせ、そこにLED電球などでライトアップするトンネルが作品のメインとなる。「光の竹トンネル」は、6月にあった協力者との話し合いの中で出たアイデア。杉山さんも構想を語るなど、当初から制作に強い意欲を示していた。アイデアは実行委員で廃油を使ったキャンドル制作などを行う「油人」の今城竜也さんが具体化。杉山さんが活動の輪を広げるために訪れていた地域交流拠点「井土ヶ谷アーバンデザインセンター」を運営するリフォーム会社、太陽住建も制作に協力している。
ほかにも、杉山さんがペットボトルを積み重ねて城に見立てた作品も展示。ろうそくやLEDを使った作品が並ぶ。実行委員会は「光の作品や屋台、音楽を楽しんでほしい」と呼びかける。
2日間とも午後3時30分から8時まで。問い合わせは吉野町市民プラザ【電話】045・243・9261。
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