県立こども医療センター=六ツ川=の医師で、難病の子どもと向き合い続けている豊島勝昭さんらの講演会が1月19日、大岡地区センターであり、約180人が集まった。テレビドラマ「コウノドリ」の制作にも協力した豊島さんがNICU(新生児集中治療室)の現場を説明した。
講演会は地域子育て支援拠点「はぐはぐの樹」の主催。医療的ケアが必要な子どもを応援する輪を作ろうと企画した。
「生まれたこと称えて」
豊島さんは2015年、17年に放送された「コウノドリ」のシーンを紹介しながら、NICUの現場を紹介。同センターでは年間約400人の赤ちゃんが入院するが、そのうち約30人が命を落としていることを説明した上で「赤ちゃんの死をタブー視せずに、生まれてきたことを称えてほしい」と語った。
産前や出産直後の保護者から「『子どもに障害が残るのか』と聞かれることがあるが、『障害』の定義とは何なのか」と訴え掛け、「『障害』とは、社会の中での生きづらさではないか」とした。最後は「南区が医療者と患者家族、地域支援者が未来に生まれてくる子どもたちを応援するまちになれば」とまとめた。
その後は、重い心臓病の女児を育てながら、昨年4月に「すもーるすてっぷ保育園」を榎町に開所させた赤荻聡子さんが講演。医療センターのNICUでの経験やその後に自身が直面した保育園入園への高いハードルなどについて語った。
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