イトーヨーカドー横浜別所店は1月12日に横浜市と協力し、各家庭で使い切れない未使用食品を持ち寄り、それらをまとめてフードバンク団体や地域の福祉施設・団体などに寄贈する「フードドライブ」を行った。来店者から米や餅など、数百点が寄付された。
当日は同店スタッフと市職員が来店者に食品の寄付を呼び掛けた。寄付できる食品は賞味期限が2カ月以上残っており、缶詰などの常温管理ができるもので、生鮮食品などは対象外。熱心な呼び掛けもあり、インスタント食品などが集まった。
食品を寄付した50代女性は「食べ残しを防ぐ対策として良い取り組み。無駄のない買い物を心掛けたい」と話した。
イトーヨーカドーを含むセブン&アイグループ3社は2012年に市と包括連携協定を締結。これは民間企業と自治体が協力しながら地域の課題解決に取り組むもの。
市は食べ物が無駄に廃棄される「食品ロス」の削減を推進。環境保全などに
力を入れる同社にフードドライブへの協力を依頼した。
昨年、磯子区の洋光台店などの一部店舗で試験的に行い、多くの寄付が集まった。今後は市内13店舗での実施を計画している。
各店舗、一日限定での開催となり、ブースは食品エリアのイベント会場やサービスカウンターに設置される。問い合わせは横浜市資源循環局3R推進課【電話】045・671・3593。
無駄から必要に
同社は、毎年、10月の「食品ロス削減月間」に合わせ、食品ロス削減に向けたキャンペーンやイベントをグループ各店舗で行っている。
家庭にある残り物で調理でき、ごみも少なく環境にやさしいレシピを紹介した冊子「エコレシピ」を配るなど、食品ロス削減に向けた取り組みを実施。スタッフがレシピを実演するなど、来店者に呼び掛けている。
顧客と「エコ」考える
横浜別所店は現在、来店者に環境保全について考えてもらおうと、食品ロス削減につながる取り組みなどをまとめた掲示板の設置を進めている。掲示板には、ごみの分別方法などの身近に実践できるものを掲載予定。
松島孝義店長=人物風土記で紹介=は「お客様と一緒にエコロジーへの意識を高め、環境保全に取り組みたい」と掲示板の設置に意欲を見せる。
南区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|