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南区 社会

公開日:2023.08.31

桜木町駅そば店
「川村屋」あす再開
創業123年 店主の娘が後継ぐ

  • 笠原成元さん(左)と娘の加々本愛子さん

    笠原成元さん(左)と娘の加々本愛子さん

 今年3月に店主と従業員の高齢化によって123年の歴史に幕を閉じたJR桜木町駅のそば店「川村屋」が9月1日に営業を再開する。これまでの店主の娘が後を継ぎ、同じ場所でメニューもそのままに提供する。

 川村屋は1900年に桜木町で洋食店として創業。69年に立ち食いそば店を始め、その後に移転し、2014年から商業施設「CIAL桜木町」で営業を続けていた。

 6代目の笠原成元さん(69)が35年間営業を続けたが、従業員の高齢化もあり、3月に閉店。最終日には約1800人が店を訪れ、店への思いをつづった手紙を渡す人もいたという。笠原さんは「自分が感じていたよりも愛されていたことに気づいた」と語る。

「未来に残したい」

 閉店決断後、娘の加々本愛子さん(31)から「店を継ぎたい」と思いを伝えられた。一般企業に就職していた愛子さんに対し、浮き沈みのある経営の厳しさを知る父として一度は断った。しかし、「川村屋を未来に残したい」という強い思いを聞き、再開を決めた。

 再開へ向け、店こだわりの天然だしのつゆを作るだし取り名人のスタッフも復職し、変わらない味を守る。内装は新しくしたが、外観はそのまま。メニューも変えずに提供する。愛子さんは「代は変わっても味は変わらないと思ってもらえるようにしたい」と意気込む。当面は笠原さんも店を手伝い、親子で新たなスタートを切る。

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