県政報告【2】 2011年の県政を振り返る 神奈川県議会議員 芳賀ようじ
新年を迎えて
あけましておめでとうございます。
神奈川県議会議員として、激動の2011年を過ごし、本年を迎えられたことで、より一層の責任感と県民のみなさまの目線をしっかりと意識し、そして、今後も常に己を反省し精進していく所存です。
昨年の議会最終日である12月20日に黒岩知事より約2300万トン、被災3県の通常の排出量の10年分にあたる量の震災がれきを神奈川県も積極的に受け入れていくという発表がありました。また、その議会閉会直後には臨時の環境農政常任委員会を開き、私も含め各委員が今後の方針や県の対応について調査いたしました。私どもみんなの党神奈川県議会議員団として、東日本大震災の震災がれきの受け入れは「オールジャパンで復興を目指す」といった観点から、知事、県の方針の発表に賛同させていただいております。放射能濃度に関しましては、がれき1キログラムあたり
100ベクレル以下という放射能濃度を受け入れの条件とすると発表がありました。焼却灰の放射能濃度については、質疑において1キログラムあたり100ベクレル以下の放射能濃度のがれきを焼却した場合、約1600ベクレルほどだという答弁がありました(国の指針…8000ベクレルを超えないこと)。
また「放射線の数値などの情報が不明瞭なことや、情報が漠然としていることが県民のみなさんの不安感を煽ってしまうのではないか?」という観点から、委員会の質疑で私が申し上げたのは、神奈川県でがれきの処理をする場合は、東京都(放射線測定をがれきの出発地、到着地で行っている)などの先行例の対応をしっかりと検証し、より効果的で万全な対策を講じることや、細やかな配慮および県による詳細な情報の提供をお願いする、ということでした。
環境保全へ向けて
第3回神奈川県議会定例会では、環境農政委員会から「東京湾における生物多様性や水産資源の回復のための総合的な対策を求める意見書案」が提出され、全会一致で採決されました。
この意見書の内容は、東京湾における汽水域や干潟、アマモ場などの自然環境の保全・再生の取り組みを水産資源の回復も視野に入れて国に実施を求めるものです。現在までに、水質浄化の取り組みはしっかりと本県並びに他の1都3県が国と協力して取り組んできました。しかしながら、水質の浄化と同時に生物の生息環境の保全など多様な生物が生きていける生息環境を保全・再生していくことの重要性がいま注目されています。
テレビ番組で横浜のとある海岸の再生を行っている企画がありますが、まさにそのような取り組みが求められています。意見書案作成に携わった一人として、県議会において採決されたことをうれしく思います。今後もアマモ場再生など、これまで取り組んできたことをしっかりと続けてまいりたいと思います。
最後に、昨年末まで、保土ヶ谷区のみなさまに県政報告などの議員・政治家の「見える」活動をなかなか行えなかったことを深く反省しております。本年は、まずみなさまに「見える」県議会議員活動、そして、わかりやすい県政報告を目指してまいります。
芳賀ようじ
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