保土ケ谷区 社会
公開日:2019.08.29
多視点から防災を考える
アワーズ講座に50人
「環境」をテーマに専門家の人の話を聞くだけでなく、話し合いながら一緒に考えていく講座「みんなのひろば」が8月23日、ほどがや市民活動センターアワーズで行われた。今回は「地域防災」をテーマに横浜市の校長などを務め、防災士としても活躍する鷲山龍太郎氏を講師に招き、「なぜ地震が発生するのか」を地学の視点から図や表を使って丁寧に解説。その後、地域での防災活動について自身の体験や写真などを交えながら話し、その上で「家具固定」「耐震性」「地球科学教育」そして「避難計画・訓練」といった事前に被災から免れる「免災」に取り組むことが最も大切だと説いた。
講義後、各テーブルに置かれていた災害対策シートを使ってワークショップを実施。災害発生状況についてどう対策をとるべきか、参加者それぞれが考えたアイディアをグループ内でまとめ発表が行われた。あるグループでは「地域でどんな人がいるのか、災害時にどう初期行動を行うのか共有が必要だ」と発表。一方、「短いワークショップの中で意見を集約することは容易ではない。そのためにも普段から話し合いの場を設けていくことが大切だ」と発表するグループもあり、うなずく人の姿もあった。
鷲山氏は「短時間で意見を集約、発表されたことは防災に対する意識が高いということ。各地域に持ち帰り免災に取り組んでもらえば」と話した。
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