横浜FCにとって今シーズンは二つの敵と戦う一年だった。
一つは13年ぶりの挑戦となったJ1リーグ全チーム。J2リーグと比較して、一人一人のプレーヤーのレベルが高く15位という結果を踏まえると来シーズンはクラブ全体の戦力アップは必須であろう。二つ目は新型コロナウイルス。第2節以降リーグが中断し、クラブハウスも緊急事態宣言が出されている間は閉鎖され、サッカーができない日々が続いた。チーム一丸となってこの難局を乗り切り、7月4日の再開を迎えることができた。そして、その後の全試合を無事に開催でき、最終戦の横浜ダービーは横浜F・マリノスに3対1で勝利し今シーズンの幕は閉じた。勝負の結果としては、途中5連敗をするも直後に3連勝するなどシーズンを通して浮き沈みが多かった。これはまだクラブがJ1のレベルに対応できていないことが理由に挙げられるが、目標のJ1定着、そしてタイトル獲得に向けて横浜FCの挑戦に今後注目したい。
最後に...最終戦、横浜ダービーに勝利できたことは来シーズンへの自信となるだろう。ただ、今のままではJ2に降格することも避けられないかもしれない。キャプテンGK 南雄太が最終戦セレモニー時の挨拶で、「サポーター含めてクラブに関わる人全員のレベルアップが必要」と言葉を残した。長きにわたって横浜FCを後ろから支えてきた人間の言葉は重い。この言葉がどれだけの人に届いているのか、それも今後のクラブの成長に関わってくるだろう。
「日本の顔になる」欧州移籍前に決意表明
今冬ベルギー2部ロンメルSKに完全移籍する斉藤光毅選手(19)が最終節の後、サポーターの前で決意の言葉を語った。「横浜FCで育ったから今の自分がある。まずそこに感謝したい。僕が横浜FCにできる恩返しは僕自身が世界で活躍し『横浜FC出身の斉藤光毅』の名を世界に広げることです。元横浜FCの選手として、日本の顔になるような選手になっていきたい」と宣言した。
斉藤選手は中学進学を機に横浜FCジュニアユースチームのセレクションに合格。プロの下部組織で指導を受けながらレベルアップを図り、17歳の時にプロ契約を勝ち取った。
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