旧くぬぎ台小学校で行われた地域防災拠点訓練の運営に大きく携わった 島田 章(あきら)さん 川島町在住 65歳
つながりを絶やさずに
○…地域住民の防災意識を高める訓練の舵取り役を担い、約250人の参加者に情報発信した。横浜市消防局に約40年間勤務した経験から防災に関する知識は豊富だが、「自分が一方的に知識を披露するのではなく、住民目線を大切にした災害対策を進めていきたい」と謙虚に話す。
○…神奈川区出身。結婚を契機にくぬぎ台団地に引っ越し、12年間暮らした。団地を離れた今も住民との交流は続く。「地域を盛り上げようとするタフな住民が多く、人が温かい。皆さんから地域活動のやりがいを学んだ」と感謝する。大和市に暮らす孫たちは団地のイベントに参加し、「地域の垣根を越えた交流が見られてほほ笑ましい」と優しい祖父の表情を見せる。川島原地区連合会の主任児童委員を務め、児童の健全育成活動にも取り組む。
○…地域住民に配る広報紙「防災拠点ニュース」を年3回発行。これまで118号にわたり、災害対策などに役立つ情報を発信してきた。「いまだに『活字が多い。もっとイラストを入れるべき』などのダメ出しを皆さんから受ける」と苦笑いを浮かべるが、「もしも災害が起こった時、ここでの情報が活かされれば」と思いが熱い。「継続は力なり」がモットー。住民からの意見を参考に、地道に発行を続けていきたいという。
○…特技は楽器演奏で、消防音楽隊に名を連ねていたほどの腕前。今は母校・横浜商業高校(Y校)の吹奏楽部の出身者で構成されるバンドに所属し、チューバを担当する。12月に行われるイベントでの演奏に向け、より一層練習に力が入る。「先輩方がY校のつながりを後世に引き継いできたから今がある。自治会と同じく、このつながりを途切れさせてはいけない」ときっぱり。
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