保土ケ谷交通安全協会の事務長で、啓発活動の準備などに携わる 八木 千尋さん 川辺町在勤 68歳
住みよいまち保土ケ谷に
○…昨年6月、保土ケ谷交通安全協会の事務長に就任。交通事故や飲酒運転の撲滅を呼び掛けるイベントの準備に取り掛かるなど、組織を縁の下で支えている。「ほぼ毎月何かしらのキャンペーンを行うなど、保土ケ谷区民は啓発活動に熱心な方が多い。皆さんの一生懸命な気持ちに応えるのが自分の役割」と語り、責任感をにじませる。
○…桜台小、岩崎中、桜丘高を卒業した地元っ子。市民の安全を守るべく、命懸けで職務を全うする警察官の父親を見て育ち、将来の夢は幼少期から警察官の一択だった。大学卒業後に神奈川県警に入職。警察学校の教官も任され、「犯人逮捕だけが警察官の仕事ではない。善良な市民の困り事を解決に導けるように気遣いの心を持ってほしい」と生徒に呼び掛けた。教え子の中には県警の女性白バイ隊「ホワイトエンジェルス」に入隊し、箱根駅伝の先導を務めた警察官もいる。「自分ではなく生徒が優秀なだけ。みんなの活躍する姿が見られてうれしい」と実直に語る。
○…交通安全に関する行事を準備するだけでなく、自身も積極的に現場に立つ。交通関係に限らず特殊詐欺への注意喚起を行うなど、多面的にまちの平和を守ろうと奮闘する。保土ケ谷警察署に交通課長として勤務した経験があるが、「土日に行われるイベントもあるので今の方が忙しいかもしれない」と笑う。
○…「何事も体力勝負」ときっぱり。一日最低1万6千歩が日課で、ゴルフ場では極力カートに乗らずに徒歩で移動して健康増進に努めている。「保土ケ谷区は横浜市の中央部に位置し、交通の要となるエリアだと思う。保土ケ谷を住みよいまちにするお手伝いができれば」―。警察と住民の架け橋となり、故郷に寄り添い続ける。
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