保土ケ谷区 人物風土記
公開日:2026.03.19
ニホンザルの撮影などで得られた人生観を綴った著書を4月15日に出版する
戸谷 和郎さん
上菅田町在住 89歳
飾らぬ心で歩み続ける
○…著書のタイトルは『命と向き合う人生の道』。48歳から70歳までの22年間、石川県の白山に生息するニホンザルを撮影して感じたことを飾らぬ言葉で綴った。「作られた表情はつまらない」と考え、あえて猿の機嫌を取らずにカメラを構え続けた。「優しく接してくれる猿もいれば、怒る猿もいた。親猿の顔色を伺う子猿を見ると、人間と同じだと思った」と当時を振り返る。
○…長野県出身。40歳を過ぎ、家族と共に穏やかに暮らしていたが、「ありふれた日常にどこか退屈していた」という。そんな時、白山を特集したテレビ番組を視聴し、壮大な自然の中で暮らす動物に魅了された。映画制作会社に勤務した経験からカメラは身近な存在。「自分も白山の動物を撮りたい」と一念発起した。長期休暇のたびに横浜から遠く離れた白山へ向かい、野宿をしながら顔に傷がある猿を中心に撮影。「山ごもりで4回くらい死にかけたことは、家族には内緒にしている」と笑う。
○…70歳からは山歩きを趣味にし、これまでに800カ所以上をレンズに収めてきた。今年で90歳を迎えるが、自宅と保土ケ谷公園の間を徒歩で往復する。「4時間は歩ける」といい、薬いらずの生活を送る。「年齢による体力低下は否めず、険しい山にはもう行けない。今は身の丈に合った自然との関わり方を楽しんでいる」と話す。
○…故郷の長野には度々帰郷する。「年齢を重ねるごとに同級生がなぜか優しい顔つきになってきた。自分もそうなのかな」とユーモアを交える。「とりあえず外に出る」をモットーに、今後も様々な場所に足を運ぶつもりだ。「どんなに殺風景な場所にも必ず何かある。自然体で振る舞う猿たちが、そう教えてくれたから」
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