40周年を迎えた「たけのこ学童」で指導員として働く 木村 美登里さん 豊岡町在勤 54歳
楽しみは子どもとともに
○…「今も立ち上げ当初のOBの人たちが手伝ってくれるの。すごいでしょ」。設立から40年の学童で、保育士資格を持つ指導員として勤務し29年目。OBを含めた保護者や運営委員を務めてくれる地域の人たち、みんなに支えられていると、「地元の学童」であることに胸を張る。「失敗しても応援して協力してくれる人たちがいた。やっぱり保護者のおかげ」。節目を迎えた喜びをかみしめる。
○…知り合いの紹介で、不足した指導員の代わりに、短期のアルバイトのつもりで入った1987年。長男を出産し、翌年の4月から別の仕事が決まっていた。高校時代のボランティアをきっかけに、障害児に関わりたいと、夜間学校に通い取得した保育士の資格。「正直最初は、学童は自分に合わないと思っていた」。何も知らなかった学童。変えたのは子どもたちだ。初めての1年生は、大変だったけど可愛かった。「6年まで通ってくれた子がいて、あれが自信になったのかな」
○…日曜にも研修会などがあり、多忙を極める。そんな中でも、休日ができたら「山にいる」という登山好き。山に登るのが息抜きだ。「今年は正月以来登っていない」。そう不満げに漏らすが、「子どもの中にいるのは楽しいからね」と、子どもたちとのふれあいから活力をもらっている。
○…4年前、仕事から帰宅中、くも膜下出血で倒れた。ちょうど夏休みの忙しい時期。「同僚や保護者など、大勢に助けられた」。過去も振り返り、何度も感謝の言葉を口にする。子どもと一緒に動いたら、後遺症もなく良くなった。自身も2人の子どもを育てながら、指導員として学び育った学童。自主的に活動できるようにと、おやつは手作り、夏のキャンプではメニューから買い物まで任せるなど工夫を凝らす。「遊ぶ力をつけ、仲間と一緒に活動する方が、人を大事にして、強く生きていける気がする」。学童だからできることを実践していく。
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