鶴見区 人物風土記
公開日:2016.06.02
JR鶴見駅駅長を務める
竹原 新二さん
鶴見中央在勤 58歳
鶴見の顔支える司令塔
○…開業から140年以上の歴史を持つ鶴見駅に、この6月から神奈川県のJR線で初めてホームドア設置工事が始まる。1日の利用者は15万人。人身事故などの輸送障害が発生すれば、大混乱になることもあり、駅の利便性向上に期待がかかる。「駅がパンク状態になることもある。事故防止に実績のあるホームドアができることは私達にとっても安心」と評価する。
○…18歳で旧国鉄に入社。親類に社員がおり、家族からの勧めもあったことから、鉄道の道を選んだ。20代後半の頃は、鶴見駅で機関車の誘導などを担当していた。「鶴見で学んだ現場仕事は多い。あの頃は今より暗い印象の駅だったけれど、だいぶ変わった」と振り返る。その後、運行管理を担う東京総合指令室での勤務を長年経験。人身事故などが発生した際の運転再開見込みなどを、迅速に計算・指示することなどが仕事で、「1年中ピリピリした現場だった」という。「とっさの判断力や忍耐力、体力を鍛え抜かれた。その時の経験は、駅長の仕事にも活きている」
○…鶴見駅で共に働く仲間約50人は、20代が中心。若手が多いことはやりがいになっている。「提案したことに、フットワーク良く応えてくれる」。時間がある時は仕事帰りに社員と駅近くの立ち飲み屋「とっちゃん」へ行き、親交を深めている。休みの日はジムでトレーニングをしたり、20年以上続けているゴルフの打ちっぱなしに出かけ、ストレスを発散している。
○…駅は街の顔だからこそ、環境の改善には意欲的に取り組んでいきたいという。「トイレは清潔に、苦情の多い鳩のフンの対策も検討し続けていきたい」。接客にも一工夫を心がける。「利用客が求めていることの一歩先を予測し、対応をしていこうと呼びかけている。プラスアルファのサービスを提供することで、気持ち良く使ってもらいたい」。頼れる司令塔として、「鶴見の顔」を支えていく。
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