ウクレレ教室の生徒と台風被害の北海道を支援するチャリティーライブを開いた 内海(うちうみ) 祐太さん 駒岡在勤 44歳
独創的に生きる
○…講師を務めるウクレレ教室の生徒とともに、台風10号で甚大な被害を受けた被災地・北海道のため、チャリティーライブを実施した。チャリティーは、東日本大震災以来、自らイベントを主催するなどして、継続してきた。「震災をきっかけに音楽でできることをしたいという思いがあった。ライブはこれからも続けていきたい」
○…駒岡でウクレレ教室を主宰。港北区樽町に住んでおり、親しい駒岡の居酒屋店主からの勧めで4年前に開いた。「会員も増え、楽しく続けられている」と順調ぶりを語る。国内外を飛び回るプロ演奏家でもあり、ハワイの国際コンテストでは日本人初となるMVPを受賞した経験も持つ。ウクレレとの出会いは偶然。母はピアノ、兄はベースなど、楽器が堪能な音楽家族に生まれ、自身も20年ほど前からギターを演奏。ギターの仕事が少なくなり就職した楽器店でウクレレを勧められ、のめり込んだ。「ギターよりシンプルな作り。使える機能が少ないほど、自分の独創性が引き出せる奥深さに惹かれた」
○…30代前半ごろまではミュージシャンのかたわら、総合格闘家としても活躍した異色の経歴も。高校時代にアマチュアレスリングを始め、キックボクシングやコマンドサンボと呼ばれる格闘技も得意としていた。「有名選手とも戦い、100kgの人を5秒で倒したりね」と武勇伝を披露する。演奏に必須な手の爪が試合では邪魔になってしまうため、一線からは退いたが今も練習は続けている。
○…ウクレレは「世界一ピースフルな楽器」と評価する。「子どももお年寄りも弾ける気軽な楽器。今年は14歳の生徒を国際コンテストで優勝させることができた。これからも活躍する子を育てたい」。まだ7年ほどのプロとしてのキャリアもさらに充実させていく。「キューバやアメリカなど世界中のフェスティバルで演奏したい」。オンリーワンの個性を奏で続けていく。
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