国際交流ラウンジで日本語を教えるボランティア活動を行う 大滝 愛子さん 鶴見中央在住
外国人との懸け橋に
○…7月で50号を迎えた鶴見国際交流ラウンジニュースの編集リーダーとして奔走する。そのきっかけは外国人に日本語を教えるボランティア。活動を始めて18年になる。「外国人にもっと日本の良さを知ってほしいし、日本人にも鶴見にこんなに外国人がいるということを伝えたい」。指導の中で気を付けているのはカリキュラムに沿うだけでなく、日常の中で使える言葉を教えること。「買い物で税金が表記されているものとされていないものがあるとか、身近なことは一番大事にしている」
○…子どもの頃は「かけっこはしたことがない」というほど運動が苦手だった。その分本が好きで、今も寝るときには必ず読むというほど。結婚してから鶴見に移り住んだ。義父の会社を手伝いながら3人の子育てに奮闘。一番下の息子の大学受験が終わった時に、子どもの手も離れたため、何か始めたいと思った。その時、日本語講師をしていた友人の勧めで今の活動を始めた。
○…「重度の中毒者」と自身で表現するように、大の海外旅行好き。今まで行った国は120カ国以上。きっかけは20代の頃に東南アジアを1人旅したこと。タイ人が皆笑顔で、とても親切にしてくれたことが印象的だった。今でも心に残っているのは2007年に行った北極点。音もなく一面に広がる氷の世界にただただ感動した。「10年前じゃ無理だったかもしれないけど、今は冒険家じゃない普通のおばさんでもいけるのよ」
○…みんな自慢の生徒だと豪語する。生徒が日本語を覚え、街中で声を掛けてくれることが一番嬉しい。生徒たちと関わっていると見えてきてしまうのがそれぞれの生活や背景。ベトナム人の生徒は「お金をいっぱいもらって母にお家を建ててあげたい」と願っている。「学んだ日本語を少しでも良い方に役立ててくれれば」。外国人との懸け橋になれるよう、今日も全力だ。
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