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鶴見区 人物風土記

公開日:2018.04.26

第36代鶴見区長に就任した
森 健二さん
保土ケ谷区在住 57歳

まちを愛する気持ち一つに

 ○…二度目の鶴見区。2006年度から2年間、区政推進課長として在籍した。花月園解体、横浜北線の完成、鶴見工業高の跡地開発、「駅ビルはまだカミンだった」。久しぶりの街並みに「やっぱり変わったね」と時の流れを実感する。一方で変わらないのは、区民の温かさ。「『お帰り』って言ってくれる方もいて、本当に嬉しい」

 ○…「横浜を出たことがない」という生粋の”ハマっ子”。入庁理由も、大好きな横浜のためにがんばりたいと思ったから。「受けたのは市役所だけ。落ちたら実家のクリーニング店を継ぐつもりだった」と明かす。入庁後は経済畑が長く、08年リーマンショックの際には、職員総出で中小企業への緊急支援などを経験。観光分野では、映画などの撮影支援を行う横浜フィルムコミッション事業の立ち上げにもかかわった。

 ○…妻と大学生の長男・長女と暮らす。「娘の言うことは聞く」と、照れつつも溺愛ぶりを語る顔は普通の父親。「娘のため」と始めた弁当作りは8年になるほど。「LINEして返事が来ると嬉しいじゃない」と微笑む。趣味はスポーツ観戦。特に相撲は年数回、国技館にも行く。「でもこれからは合間に楽しむ程度かな」。昼も夜も会合が増えた現在。「呼ばれるのは有難い」。区長として多忙な日々に感謝する。

 ○…前職は政策局秘書部長。市長・副市長を支えた。「真剣に議論し、悩み、判断する姿を見てきた」。痛感したトップの重責。「知らないことを聞いて勉強することから始める」。10年前の課題は解決していても、新たな課題は生まれている。「地域に出て話をして、皆さんと同じ方向を向けるように気持ちを一つにしたい」。いつか戻ってきたいと思っていた鶴見。今度は先頭で、その発展に尽くしていく。

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