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鶴見区 人物風土記

公開日:2018.11.29

駒岡に開所する親と子のつどいの広場「こまーま」の代表
増田 友美さん
馬場在住 36歳

ママに寄り添うママ

 ○…保育士勤務から出産・子育て、保育園設立という全ての経験を活かし、横浜市補助事業の一つ、親と子のつどいの広場をオープンする。外からも中からも見てきた子育ての大変さや楽しさ。たくさん体験した”あるある”。それらを解消するため、「ふらっと立ち寄れて、相談できる場にしたい」。ママ目線での運営を目ざす。

 ○…鶴見に越して11年。小学校4年の娘と6歳の息子の子育ては、全部鶴見で行ってきた。「友人もいなくてすぐに煮詰まった」。保育士のプライドからか手を抜けず、疲れて帰宅する夫にも言い出せなかった。そんな時に出会ったのが、区内のつどいの広場だった。地域の子育て情報が溢れる掲示板。子どもを抱え眺めていると、横から抱っこして預かってくれた。「『見ているから、ゆっくり見ていいよ』って言われて、すごくホッとした」。一人になってもいいのだと言われた気がして、心も軽くなった。

 ○…保育士として、認可、認証、認可外など、様々な職場を経験。「女性は結婚や出産など、ライフステージが変わると働き続けていられない」。年度の途中から入園でき、認可入園を目ざすための保育園が必要と、2年前に保育園の開設もした。「勢い。前の職場の同僚が協力してくれたおかげ」。一保育士のころよりも近かった保護者との距離感。切実な悩みなどを聞き、「こまーま」開所につながった。

 ○…人見知りだとする自身の性格。”先輩”となる区内2カ所、生麦と馬場にある既存広場は、そんな自分でも気軽に入ることができた。「受け入れてもらえる雰囲気があった」。英語や中国語での企画など、叶えたいアイデアは満載だが、まずはママたちの拠り所に。今度は、心の荷物を少しだけ持ってあげる番だ。

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