神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
鶴見区版 公開:2019年6月27日 エリアトップへ

(一社)横浜市鶴見区医師会の会長に就任した 芝山 幸久さん 市場大和町在住 60歳

公開:2019年6月27日

  • LINE
  • hatena

”意志”の原点を突き進む

 ○…診療所151カ所、病院13カ所、会員数248人のまとめ役に就いた。8年ほど副会長を務め、その重責を近くで見てきた。前会長からも背中を押され、「区切りとしてやるしかないかと」。地域の役に立ちたいという思い。生まれ育ったまちで家業を継ぎ、募らせていた恩返しの気持ちを一つ形にした。

 ○…市場大和町で開業する芝山内科の3代目。夜中に起こされ患者を診たり、往診に行ったりする父の姿があった。「すごく大変そうと、人のために尽くしてすごい、の半々だった」。多くを語らない背中を見て、自分で進路を決めた。直接誘われたことはなかった。専門は心身医療。嫌いだった物理の時間に、必ず来た腹痛。実体験から興味を持った。東邦大学医学部では講師も務め、そのまま残る道もあったが、開業医を選んだ。「患者と対面して地域に貢献したかった」。医療の道への原風景を忘れていなかった。

 ○…妻と一男・一女。「息子は今研修医。ひと言も言ってない」。表情に父としての喜びがにじむ。会長になって仕事は増えたが、診療時間を削る気はない。「減らしたら本末転倒」。休憩時間にジムやゴルフの練習で汗を流し、サックスで参加するバンド練習も診療後にスケジューリング。リフレッシュしながら役割も果たす、働き方改革を推進中だ。「あとの飲み会が好きでね」。そう言って笑う。

 ○…「一般社団法人化に創立70周年など、大きな仕事は歴代会長たちにやって頂いたから」。にやりとしながら「ずるいよね」と自嘲するが、高齢化が進む現代で、医療にかかる期待の大きさは感じている。「一人でがんばってもできない」。必要なのは、専門分野をいかした連携。「医師会は、医局みたいなもの」。鶴見のために――その思いをまとめていく。

鶴見区版の人物風土記最新6

池原 繁尊さん

塗装会社を営み、ボランティアで母校潮田小学校のすべり台の塗装を行った

池原 繁尊さん

仲通在勤 42歳

3月14日

上野 誠也さん

横浜国立大学大学院の名誉教授で、無人探査機「SLIM」の月面着陸に貢献した

上野 誠也さん

66歳

3月7日

根本 久さん

寺谷地区で緑化整備を進める住民団体「花と緑の会」の代表を務める

根本 久さん

寺谷在住 76歳

2月29日

井上 愛美さん

めぐみ助産院に勤め、同院の子ども食堂の発起人として活動する

井上 愛美さん

寺谷在勤 37歳

2月22日

加藤 正巳さん

第72代JR川崎駅駅長を務める

加藤 正巳さん

駅前本町在勤 60歳

2月15日

木村 郁子さん

レアールつくの商店街でマルシェ「つくまる」を開催する

木村 郁子さん

鶴見中央在住 40歳

2月8日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 7月14日0:00更新

  • 7月7日0:00更新

  • 4月7日0:00更新

鶴見区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

鶴見区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月14日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook