中学生映画監督として活躍する 塩田 航佑さん 横浜サイエンスフロンティア高等学校附属中学校3年
感動を、仲間とともに
○…クラスメイトからなる映画制作グループ「Stargazer」で作った初作品が八王子Short Film映画祭で、中学生初となる八王子日本閣賞を受賞。「中学生映画監督」という肩書きで、幅広く活動する。「意外性があったり、視点を変えて、何度も見たくなる映画はすごい」。しっかりとした言動からは、中学生の雰囲気を感じない。
○…読み書きは苦手だったが、絵や話すことは好きだった。小6の頃、卒業制作として初めてパロディドラマを作り、映画に興味を持った。見るのは人間ドラマ系が多かったが、最も印象に残っているのは、初めて見た恋愛映画『あの頃、君を追いかけた』。主人公が「僕がいることで世界が少し変わる人」と、夢を表現したことに心打たれた。「自分もそんな人間になりたいって」。映画が伝えるメッセージに胸を震わせた。中3の夏、偶然席の近かった3人と映画制作を開始。時間も予算もない中で、壁にぶつかっては打開策を仲間と考えた。「映画は支え合ってできるもの。皆で作り上げるのが楽しい」
○…プログラミングの部活に所属。起業やビジネス系にも興味があり、すでに動画編集などで仕事をすることもあるというスーパー中学生。乃木坂46が好きで、妹とイベントに行くことも。「オタク気質だからハマったら一直線です」と笑う。
○…来年には高校生。現在、中学生映画監督としては最後となる作品『空白恋愛』を制作中。自分が苦手だった記憶することをキーワードに中学生だからこそ感じる愛を表現する。「メッセージ性のある作品に魅力を感じる。若者の力で映画業界を盛り上げたい」。未来ある中学生が”世界を少し変える”ため、羽ばたいていく。
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