鶴見区 人物風土記
公開日:2021.09.02
まちを盛り上げようとキッチンカーマルシェを企画した
平安名 雄喜さん
小野町在住 33歳
つなぐ縁、笑顔の輪に
○…「鶴見は魅力がある。野毛みたいに外から人が来る場所に」。8月29日、西口の駐車場を会場に、キッチンカーマルシェを初企画した。場所を使えるだけというゼロからのスタート。約200人が来場し、笑顔があふれた。「やってよかった。反省もあるが次にいかしたい」。喜ぶ来場者を間近にし、前向きな気持ちが高まる。
○…沖縄出身。高校卒業後、歌手の夢を追いかけ、いとこのいる鶴見に。飲食店でアルバイトしながらオーディションを受ける日々のなか、飲食業の楽しさが増していった。「人と接することが好き」。25歳ごろから独立を見すえ修行の道へ。バー、焼き鳥、イタリアン、さまざまな飲食業を経て、大手飲食チェーン店にたどり着いた今。初めての大手というプレッシャーからか心を崩した。実は現在休職中。マルシェの企画は、リハビリの一環だった。「ずっと家にいるだけじゃダメだと思って」
○…”飲みにケーション”が特技。鶴見でよく行くのは?と聞くと、さらっと10軒以上、個人店の名前が出る。「行った先で友達が出来て、また紹介してもらって」。話のお供は、数々ハマってきた趣味たち。大会に出るほどの筋トレや、赤坂のバーで伝授されたマジック、ヒューマンビートボックスなど、「面白いと思ったら突き詰めちゃうんです。芸は身を助くですね」と笑う。
○…「出会いに助けられた」。今回さらに実感した。手を差し伸べ、一緒にマルシェも企画したいとこ。「しょうがないね」と言ってくれた妻や小学1年生の息子の存在。自然に接してくれた友人。「少しずつ恩返しを」。夢は自分の店とイベント企画。築いてきたコミュニティとの縁をつなぎ、鶴見を笑顔に。その一歩を踏み出した。
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