戻る

鶴見区 人物風土記

公開日:2021.11.04

(一社)神奈川県警親会鶴見支部の相談役であり、現役最年長
古木 嘉夫さん
馬場在住 96歳

街のため、輝くスター

 ○…警察職員を退職したボランティアで構成される警親会。鶴見支部で最年長ながら、現役として欠かさず防犯や交通安全活動に参加する。「ずっと関わらせてもらってありがたいね。人と話すのが好きなんだよ」。貢献活動は会のみにとどまらず、貯水池前のバス停の清掃は40年以上、ほぼ毎日行う。「気持ちがいい。嫌だとか思ったことは一度もない。もう当たり前のことで、逆にやらないと一日が終わらない」と笑う。

 ○…9歳で鶴見に来た。幼い頃から大衆演劇が好きで、鶴見で開かれていた劇場に通った。「拳銃を下げて、カッコよかった」と憧れていた警察官に23歳でなった。希望していた地元の交番に勤務。凶悪犯に果敢に立ち向かい、町のために働いた。一方、演劇好きの延長で、当時警察で行われていた仮装大会では花魁を演じ、披露したこともあった。退職後、警親会に入会し40年余り。宴会などで八木節、黒田節など多彩な芸を披露することから支部員からのあだ名は「座長」だ。「人の喜んでいる顔を見るのが好きで」

 ○…大の巨人ファン。「巨人が負けると機嫌が悪くなる」と笑う。ガラケーを使いこなし、後輩からのメールにも対応。「操作するのは難しいが、やっているうちになんとかなる」。食べ物の好き嫌いはなし。「なんでも食べること、歩くこと、しゃべることが長寿の秘訣」

 ○…旭小の同級生だった妻は24年前に他界した。「今は一人だよ」と

つぶやく。しかし、8月にはひ孫が生まれ、「幼稚園に入るところを見なくてはね」と、未来を見据える。「この年になると、明日危ないのではとか考えちゃうね。でもだからこそ、一日一日を大切に、充実した日にしたいと思う」

    ピックアップ

    すべて見る

    意見広告・議会報告

    すべて見る

    鶴見区 人物風土記の新着記事

    鶴見区 人物風土記の記事を検索

    コラム

    コラム一覧

    求人特集

    • LINE
    • X
    • Facebook
    • youtube
    • RSS