鶴見区 人物風土記
公開日:2022.07.28
レアールつくの商店街の理事長に就任した
山本 成寿さん
佃野町在勤 57歳
あるべき姿を、次の世代へ
○…テレビのロケ地などでも有名で、下町の風情と人情が残るレアールつくの商店街。6月に理事長に就任した。普段は「フラワーショップ・光琳堂」の店主として美しい花々を届けながら、商店街のさらなる活性化を図る。「次の世代に引き継ぐためにも、商店街の良さを活かすことはもちろん、できないことを商店街全員で解決していかないと」
○…岡山県出身。高校卒業後、横浜の地に移り住んだ。広告代理店の企画デザインの職を経て32歳の時に独立。デザイン企画の会社を立ち上げたのち、2013年4月商店街に光琳堂を構えた。デザイン企画の経験から「内装はすべてDIYで作った」と話す。今年で9年目を迎えた光琳堂。店内が混み合うとお客さんが譲り合い、店主が忙しいのを察すると「また後で来ます」との声も。「鶴見の人は本当に穏やか。怖いくらいにね」とほほ笑む。
○…「50歳になってから、今まで興味が持てなかったものをしてみようかなと」。そして始めたのが山登り。中学生の頃、授業の一環で山登りをしたときのことを「正直何が楽しいのか分からなかったよね」と笑顔で思い返す。「普通に登ったというだけじゃ面白くない」という理由で、自宅から富士山の山頂までを毎月距離を決めて歩いていくことを決め、半年かけて登り切った。
○…学校帰りの学生や園児の散歩、立ち話をする地域の人々を見て「これがまちのあるべき姿。何か特別ってわけじゃない、数あるうちの1つの生活の場」と話す。「自分で自分を幸せにはできない。誰かから幸せを貰うためにも、誰かを幸せにする」。この言葉を胸に「責任をもってやれることをやる。イベントを復活させ騒がしいくらいの場所に」と意気込む。
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