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鶴見区 人物風土記

公開日:2022.10.27

9月に行われた柔道の世界形選手権大会「極の形」の部で初優勝した
柴崎 文伸さん
鶴見中央在勤 54歳

縁の下で地域の安全支える

 ○…鶴見警察署に配属されて6年目。地域企画係に所属しながら、柔道や逮捕術の先生として署員の育成に尽力する日々を送る。「区民と直接関わることは少ないが、区民を守る警察官が無傷で職務にあたれるように、武道を教え込むのが今の使命」と力強く語る。

 ○…横須賀市出身。中学1年生の時、太り気味だったもあり親に武道をしたいと頼み込んだ。親からは体格を生かした相撲を提案されたが、断り続けた。「裸になるのが嫌で」と笑う。柔道で地元の道場に通い、力をつけていく中で他県の高校からも注目される存在に。茨城の土浦日本大学高等学校に進学。入部した頃は周囲のあまりの強さに大敗を繰り返したが、稽古を積み重ねて、全国大会でも好成績を残した。「全国大会で3位に輝いたことで大学から何件かスカウトも来ていた」と明かす。ただ、「地元に戻りたい」という気持ちと家庭の事情もあり、神奈川県警察に柔道の特別訓練員として入庁。県警の看板を背負って、大会に出続けた。

 ○…柔道の指導や自身の稽古で忙しい日々を送るが、休日の趣味は釣り。仕事の中で出会った釣りの師匠から様々なことを学び、時間ができると三浦半島の城ヶ島でイシダイを狙う。「あの強い引きを味わうとやめられない。気づいた時には虜になっていました」と顔をほころばす。

 ○…「継続は力なり」。忘れたことがないのがこの言葉。毎週欠かすことなく稽古に打ち込み経験を積み上げてきた。「私自身が見本にならないと。時には厳しい指導もするが、すべては命を守るため」と語る。「礼儀作法を学び、県民に頼られる警察官を育てるために尽力したい」。表には出なくとも、地域の安心安全のまちづくりを土台で支える。

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